男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される

「おはようございます。
何か手伝う事はありますか?」
元気に挨拶をして厨房を見渡す。

一斉に男達はこちらを見る。
「お前、誰だ?
見かけない顔だなぁ、新入りか?」
この中の責任者風の男が鍋をかき混ぜながら訪ねてきた。

「昨日来ました、リュークと言います。
料理好きなんです。手伝う事ありますか?」
努めて明るく話しかける。

「じゃあ。そこのじゃがいもの皮むいてくれ。」
「了解です。」

サラは仕事を与えられ喜んで引き受ける。

箱一杯のじゃがいもをさっそく取り出し泥を落とし、近くに置いてある包丁で皮を剥き始める。

「おっ!なかなか上手だなっ。
下っ端より使えそうだ、フライドポテトを作る予定だ。お前作れるか?」

「はい。大丈夫です!任せて下さい。」
この二年サラは乳母のジーナに料理を教わった。
もう公爵令嬢では無いのだからと、1人で何でも出来るようになりたいと思い、掃除や洗濯も手伝ってきた。
家事だったらちょっとは役に立てるだろうと張り切る。