男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される

ハクの厩舎に入ろうとした時、

バサァと言う音と共に後ろに竜が舞い降りた。

「ブルーノ!
どうしたの?ブルーノもハクに会いたかったの?」
サラが笑いながら言う。

「…本当に自由な奴だな。」

若干呆れ顔でカイルがブルーノの頭を撫ぜる。
「ハクがどう出るか分からないけど、お前も来るか?」

「…すいません。」
と、サラが小さく謝ると、カイルはブルーノにしたようにサラの頭を撫ぜる。

えっ⁉︎
と驚き心臓がドキンと跳ねるが、カイルは何事も無かったかのように先を歩く。

何を動揺してるの私、カイル団長から見たらただの少年に接してるだけなのよ。
冷静に対応しなくては。