男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される

その後、敷地内を案内してくれたルーカスと共に食堂で夕飯を食べ部屋に戻ってきた頃には疲れ果てソファで横になる。

父に関して、これ程までに進展するとは思わなかったサラはまだ少し実感が湧かず夢見心地だ。
食堂にも教室にも女子の姿は一切なかった。この先性別を偽って上手くやって行けるのだろうかと心配になる。

こんなにも良くしてくれるのに、騙しているようで心が痛い。

でも、今更もう打ち明けるには勇気が無い。
はぁーっと深くため息を付く。