男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される

トントントン

「団長お呼びですか?」
不意にドアがノックされ一人の男が入って敬礼する。
「ルーカス、彼はリューク殿だ。
留学の為隣国から来た客人だ。しばらくこちらに滞在する。お前を身辺護衛に任命する。自己紹介を。」

「はっ!
ルーカス・ハーバーです。
五班に所属し主に要人警護を担当しています。お部屋から出る時は必ずお呼び付け下さい。」
茶髪で小柄の優しい目元の青年だ。

「始めまして。リューク・サラマンドラです。よろしくお願いします。」

「ルーカスがしばらく貴方の護衛に着く。
何かあったら彼に連絡を。」

「はい。ありがとうございます。」

「では後は頼む、ルーカス。」

そう言ってカイルは一礼して部屋を出て行った。
カイルが居なくなりサラは何故か少し寂くなった。

「わぁ。青い竜ですね!!初めて見ました。」
ルーカスが人懐っこい笑顔で話しかけてくる。すぐに仲良くなれそうな雰囲気にサラは安心する。