男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される


「リューク殿にそれぞれ自己紹介しろ。」

「はっ!自分は副団長のショーン・ハミルトン侯爵です。一班を指揮しており、密偵を使った捜査を主にしています。」

次に色黒のさっき怒られてた男が話し出す。
「初めまして。ダン・パルクです。
五班を指揮しております。主に守備、護衛をしています。」

次は躯体の一番大きい男が話す。
「私は、ゴイル・バルト伯爵
二班の指揮官だ。普段は若手の育成、教育をしている。」

最後は部屋に入って来た時から一言も発しなかったメガネの色白な男だ。
「僕はカミル・ポートマンです。この中では一番最年少の20歳です。主に竜の世話をしています。リューク殿もよろしかったら一緒に手伝って頂きたいです。」
サラに向かってにこりと笑う。
やっとサラは少し緊張が解ける。

「リューク・サラマンドラと申します。突然訪ねた御無礼をお許しください。

父の事でいろいろとご尽力と聞きました。ありがとうございます。」
兄の見よう見まねで頭を下げ胸に手を置く、臣下の礼をする。

「リューク殿、貴方は公爵を継ぐ者だ。あまり容易に頭を下げてはいけない。」