男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される

カイルはボルテに今朝の国王陛下との一部始終を話して聞かせた。
 
そして、静かにボルテの決断を聞く。

「私は、亡命して自分だけが助かればいいとは思ってはいない。
私の国で今、重い税をかけられ苦しんでいる民がいるのだ、一刻も早く救わねばならない。」
ボルテ公爵からの力強い言葉を聞き、カイルは強く頷く。

「サラ様にはどう伝えますか?」
せっかくの社交界デビューに命を晒さなければならないとは、カイルとしては申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

「後から知らせる方が酷だと思う。」
と、ボルテ公爵は言ってサラを部屋に呼ぶ。