男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される

「時に、ボルテ公爵の具合はどうだ?」

「脱出時はかなり容態が危ぶまれましたが、現在は会話も出来、ベッドの上ですが座れる程に回復しています。」

「ほう、まだ1週間も経っていないのに回復力が早いな。
例のサラ嬢の聖水のおかげか?」
国王陛下にはカイルから逐一報告を入れて情報を共有している為、話も早い。

「はい。自分もそれによって命拾いをしましたので、聖水の力は確かです。
ただ、病には効果はなく万能ではありません。傷を癒す効果と、心を満たす効果があるようです。」

「そうか…で、サラ嬢の体調はどうだ?」

「今朝から起き上がり、動ける様になったと報告を受けています。」

「そうか、良かったな。
悪かったな。早く帰りたいだろう?」

含み笑いをする殿下に、カイルは冷静を取り繕って「問題ありません。」と、返事をした。

「ところで、2ヶ月後の晩餐会だが、ボルテ公爵とサラ嬢は出席出来るだろか?」

「このまま順調に回復すれば可能かと、サラ様につきましては、うちの使用人達がドレスの製作を依頼する為、急ぎ手配しているようです。」