男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される


あの、赤い竜の所有者が父を拉致監禁した張本人だとすると、貴族出身者と言う事になる。
カターナ国には竜騎士団は無く、国が所有する竜もいない。

父が連れて行かれた日、令状を読み上げたのは確かに軍司令部の長官だった。

カターナ国の政治家はほぼ貴族出身だ。
政治家の中で竜を所有する者、そして海賊と取引をして今やカターナ国の権力まで握っているのかも知れない。

だけど何故、お父様は無実の罪を着せられたの?

今はこの竜騎士団の駐屯地に身を隠しているけれど、父が元気になったらせめて歩けるようになったら、新たな方向性を考えなくては…。

亡命してこの地で生きていくのか…
それとも、犯人を暴き国を正常に戻す為に導くのか?父はどう考えているのかまだ聞いていない。

私達家族だけでそれは可能なのだろうか?

これ以上カイル団長を巻き込む訳にはいかない。
これまで十分すぎるくらい、時間もお金もプライベートさえも注ぎ込んでくれている彼を思うと…解放してあげなくてはいけない。

竜騎士団長としての任務も責任もあるのに、
これ以上頼ってはいけない…