男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される


「それは大変。早く元気になられてここから抜け出さなくては!
だから、お召し物が男性用だったのですね!!
こうしてはいられません。女性用のお召し物をご用意しなくては。
ご主人様ったら1番肝心な事をお話ししてくださらなかったから。」
 
憤慨するカンナを慌てて止める様にサラは言う。
「カイル団長にはお洋服をいくつか買ってもらったわ。
ただ、着る機会がなかっただけなの、そもそも私が男装して入り込んだのがいけないのであって、カイル団長にはなんの落ち度もないので…責めないで上げてね。」

心配そうにカンナを見つめるサラに、努めて明るく笑い
「これからは、私にお任せ下さいませ。」
そう言ってカンナは急ぎ部屋を出て行ってしまう。

大丈夫かしら?と心配になりながらサラはその背中を見送るしかなかった。