男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される

朝、サラは頭が痛くて目が覚める。
体が怠くて起き上がるのもままならない。

なかなか起きてこないサラを心配して、ルイが様子を見に来た時には熱が高く、喋る事さえ辛いほど喉が痛くなってしまっていた。

ルイが聖水を持って来てくれたので、呑んでみるが、一向に熱が下がる気配は無く。

この聖水は怪我は治せるけど、病気は治せない事を身を持って知った。

カイルは昼前にボルテの様子を伺いに来た。その際、サラが寝込んでいる事を知る。

「この聖水は怪我を癒す事は出来ますが、どうも病気までは治せない様です。」
ルイが言う。
「では、医者を呼んだ方がよろしいのでは?」

カイルは急ぎ、衛生部隊にいる軍医に連絡をする。

「お気遣いありがとうございます。
多分、今までの疲れが溜まっていたのではないかと。」

カイルは一目でもサラに会いたいと思うが、相手は公爵令嬢だ。
寝室に足を運ぶのでさえ失礼に当たるだろう。

「もし,よろしかったらルイ殿も大変でしょうし、身の回りの世話をする侍従を用意させて頂きます。」
カイルには団長就任の際、国王陛下から頂いた屋敷がある。そこに使用人が何人か居る。

長年その屋敷で働いていて,信用における者達ばかりだ。
「こちらで探さなくてはと思っていたので、大変助かります。」
ルイはふた返事で喜ぶ。