「無事だったから良かったものの……
もう、こんな思いは二度とごめんだ…。」
「私も…
カイル団長が、死んでしまうんじゃ無いかって怖かったんです…。
無事で良かった…。」
目に涙を溜めてサラが微笑む。
「…心配させて…悪かった。」
サラは首を横に振る。
どの仕草も可愛過ぎると、カイルは思わず抱きしめたくなる衝動に駆られるが、理性でなんとか抑え込む。
カイルにソファに座ってもらい、
サラは気を取り直して、傷の手当てをしようと包帯を取る。
思ったよりも痛々しい傷跡でサラはショックを受ける。
「これ…鉄砲ですか?…貫通してる…。
痛くないですか?」
ハンカチで傷口を押さえながら、サラは自分の事の様に痛そうな顔をする。
「そんなに痛く無いから心配するな。
…でも、出血が酷くて聖水が無かったら死んでたかもな…。」
他人事の様にカイルが呟く。
「これじゃあ。命が幾つあっても足りません…
この小瓶カイル団長にあげますから、肩身放さず持ってて下さい。絶対約束です。」
カイルが首から下げている空っぽになった小瓶に手をかけサラは言う。
小瓶に新しく聖水を入れカイルの首にかけ直す。
「サラ…後はいいから早く風呂へ、手が冷たい。見てるこっちが寒くなる。」
カイルはそう言って、サラが押さえていたハンカチを奪い隣の部屋を指差す。



