男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される

夜の帳が下り、澄んだ空に星が輝く頃。

空高く飛ぶ竜が一頭

バサバサっと羽音が響く

青く輝く竜が空から舞い降りる。

風を巻き上げ竜はバルコニーに着地した。

眠れず帰りを待ち続けたカイルは、はやる気持ちを抑え切れず竜に駆け寄る。

竜の背から滑り降りる小さな影を見つけて、おもわず抱き締める。

「良く戻った!!サラ…。

もう二度と、一人では行かせない。」
突然、抱きすくめられてサラは戸惑いを隠せない。

「カイル団長⁉︎
お怪我は?大丈夫なのですか⁉︎」
カイルが瀕死の状態だと聞いていた。

それなのにぎゅっと力強く抱きしめられ混乱してしまう。

「怪我は大丈夫だ。

サラが預けておいてくれた聖水のおかげだ。ありがとう…」

カイルは、サラを失うのでは無いかと思うと怖かった…
死ぬ事さえ怖くないと思っていた自分に初めて怖いものが出来た。

自分にとってかけがえのない大切な人だと自覚する。