男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される

「ここから先は戦場だと思って下さい。」

「承知した。」
ルイも腰の剣に手を当て警戒する。
先頭の密偵はドアを開け外の様子伺う。

「どうだ?制圧出来ているか?」
カイルも近付き様子を伺う。
近くに敵の気配は無い。

「よし、行くぞ。」

「はっ!」

三人一気に走り出す。

密偵の誘導のもと甲板の端までたどり着く。

ひとまずボルテを下ろし、小舟を見下ろす。
担いで降りるのは無理だ。ハシゴが2人分の体重を支え切れないと咄嗟に判断し空を仰ぐ。

この上はハクしか無いが、4人は無理だ。
せめて三人。

密偵に考えを伝える。

「ハクを呼ぶから、お前は二人に付き添いハクへ乗って駐屯地に戻るんだ。」

「カイル団長は?」

「このまま戦闘に加わる。」

「私が戦闘に加わります。カイル団長が先にお戻り下さい。」
そう言う密偵を先に追いやり、ハクを呼ぶ。
他の竜も一斉にこちらを向く。

バサァバサァと、空から白竜が現れる。

「援護する、早く乗るんだ!」
ハクが舞い降りるとカイルは同時に前に躍り出て、動きに気付いた数人の海賊と戦う。