男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される


一方海賊船では、
看板で見張りを強化四方八方からの攻撃に備え、準備万端だ。

「白竜だ!!」
マストの上で監視していた船員が叫ぶ。
皆,一斉に空を見上げ銃を構える。

「打て!!撃ち落とせ!!」
海賊達は昨日の戦いで、躍起になっていた。
竜騎士団は我々の敵だとばかり白竜目がけて打ちまくる。

白竜は火を吹き、風が巻き起こる速さで彼方へ此方へと飛び回る為、誰の弾からも逃れてしまう。
船長が叫ぶ。
「あの、白竜を撃ち落とせた者に金一封を渡す!!撃ち落とせ!!」

白竜の火でマストに火が付き船員が慌てて火消しに走る。3隻もろとも甲板は火の海だ。

「おのれあの男、俺達を焼き殺すつもりか!!ふざけやがって!!」
船長は地団駄を踏み怒りまくる。

無論カイルは焼き殺すつもりは無い。
海賊と言えども、無駄に命を落とさせるつもりは無い。
ただ、目を逸らさせる為のパフォーマンスに過ぎない。
火はマストの布にだけを燃やし,鎮火できる範囲だ。