男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される

朝食を終えて、ハクの元へ2人で歩いて行く。
こんなのんびりしていて良いのだろかと、サラは頭の片隅で思う。

「カイル団長、旅立つ支度は大丈夫なんですか?私とこの様にのんびりしている場合では無いのでは?」

「一応、今だけは休暇なんだ。少しくらいのんびりしたい。」

「それならば、少しでも仮眠した方が良いと思います。その方が疲れも取れますし…。
何なら私がハクに餌を与えておきますから。」
少しでも休んで欲しくてサラは言う。

「俺と一緒に居るのは嫌か?」

「そう言う事では無くて…、少しでも休んで疲れをとって欲しいんです。」

「サラと一緒に居るだけで疲れは取れるから大丈夫だ。」

「本当ですか?…」

「サラと話していると、気持ちがフラットになって束の間、素に戻れるんだ。嫌なのか?」

「嫌なわけ無いじゃないですか…。
嬉しいです。だけど、カイル団長の貴重な時間を私なんかの為に使ってもらうのは悪い気がして…。」

「俺は贅沢な時間を過ごしていると思ってる。」

「サラがここに来てくれなかったら会う事も無かったし、この先もきっと俺と貴方が交わる時間は無いだろう…。

だから今が、貴重で大切な時間だと思っている。」

サラに向けられたカイルの視線は、真剣で心の中まで見抜かれそうでサッと視線を逸らす。
訳も分からず、体が火照る。