男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される

朝食は打ち合わせも含まれるのかと思ったが、2人だけでルーカスもいない。

「打ち合わせはもう終わったのですか?」
席に着くなりサラは訪ねる。

「ああ、大丈夫だ。
後はそれぞれ支度をして昼前に出発する。」

「さすがですね。」
カイルの仕事の速さにはいつも驚かされる。

「食べ終わったらハクの所に行くが、一緒に来るか?」

「はい。行きたいです。」
少しの時間だけど2人だけの時間が嬉しいとサラは思う。
だけど、今夜の事を考えると不安で心が震えてしまう。

カイルは至って普段通りで昨日の戦闘についても特に話そうとはしない。

命の駆け引きの現場には何も貢献出来ないけど、最前線で戦うカイル団長の心の支えになりたい。
どれだけの人の命を1人で抱えて戦っているのだろうと心配になる。
少しでも安らぎと癒しの時間を過ごしてくれたらとサラは思う。