男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される

「よし、仕事に入る。
サラは昨日遅かったんだから、ここでまだ休んでいればいい。
…昼前には出発したい。」

そう言って足早に執務室に行ってしまう。

朝ご飯くらいは一緒に食べれるんだろうか。

まだ外は薄暗い。

自室に戻るのも気が引ける。
カイルの部屋を少しうろうろしてからソファに横になる。
さっきまでカイルが寝ていたソファは、残り香も心なしか温もりも残っている気がする。

目を閉じていると、不思議と心が落ち着いてくる。
サラには皆の無事を祈る事しか出来ない。聖水はもう無くなってしまったし…。

ふと、ボルジーニのマーラの所に少し残してきた事を思い出す。

カイル様に後で伝えなくちゃ。