男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される

数分後、カイルが戻って来たが恥ずかしくてサラはソファの後ろに隠れる。

「サラ?…何してる?」
すぐに見つかり覗かれる。

「すいません、ありがとうございました。」
それだけ言って服を受け取り洗面所に駆け込む。


「サラ、そのまま聞いてくれ。」
ドアの向こうから話しかけて来る。

「副団長から今、連絡が来た。

ボルテ公爵を乗せた船を追跡したところ、ボルジーニの港に停泊、海峡から逃げ延びた海賊船2隻と合流したようだ。
やはり、同じ目的で海賊達は繋がっている。

俺達は逃げた海賊船2隻を捕まえると共に、ボルテ公爵奪還も決行しようと思う。」

慌ててサラは着替えを済ませカイルに駆け寄る。

「カイル団長!!
私もボルジーニに行きたいです。」

カターナの王都には1日かかるが、ボルジーニだったら竜に乗ればここから半日で行ける。

「気持ちは分かるが…
ここで待っていて欲しい。
何が起こるか分からない。ここが1番安全なんだ。」

シュンとしてサラは俯く。
「必ずボルテ公爵を連れて帰ってくる。」
サラの頭を優しく撫でながらカイルは考える。

隣国の港に軍として入るのは許可が要る。
しかし、今回は昨夜の海賊船を捕まえる口実もあり、すぐに許可は降りるはずだ。

カターナ国側も表立って海賊の味方は出来ない筈だ。
人数は15人昨夜と編成を変える必要もある。

即国王陛下の報告と、隣国への入国許可を取らなくては、頭で既にやるべき事を並べ立てる。出来れば昼までに飛び立ちたい。