男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される

「朝は何時に出発するのですか?」

「天候待ちだが…多分、6時前には出る。見送りは要らないぞ。」
念を押されてしまう。

「…はい。大人しくお帰りを待っています。」

「いい心掛けだ。」
そう言ってカイルは笑う。

部屋の前に着いた時サラはカイルに言う。
「少し待っていてもらえますか?渡したい物があります。」

「ああ……。」

サラは部屋に急ぎ入って、小さな小瓶を持って出てくる。

「これが、前に話した不思議な水です。
お守り代わりに持って行って下さい。」

小瓶には首から下げれるようにチェーンがついている。

「持って来た水はこれが最後か?」
貴重な水は自分の為に使って欲しいとカイルは思う。

「いえ、後コップ一杯程度あります。」

「…分かった。使う事が無いように祈っててくれ。…では、行ってくる。おやすみ…。」

「はい…。お気を付けて、行ってらっしゃいませ。」

離れ難いが、気持ちを断ち切り2人それぞれ背を向ける。