鷹臣くんは盗みたい




「星城高校前ですよ。
 降りる人は急いでください」




通路で立ち止まっていた俺は

運転手の声にハッとなり

急いで精算の列に並んだ。




俺の前には、まだ5人ほど並んでいる。



気になって後ろを振り返った時

ポニテ女が、こっちに大きく手を振った。



「私、降りませんから。大丈夫です!」

って。





うわっ///

なに今の、キラキラした笑顔///




俺に笑った?




いやいや、違うし。

運転手さんにだし!!