翌日。

朝からペットショップでのアルバイトを終え、
私は一夜の元へと駆け付ける。


一夜の住むマンションに着く頃には18時近くなったけど、
一夜からのおはようのLINEが来たのは、15時過ぎだから、
これくらいの時間から会うのがちょうどいいのかもしれない。


「真湖ちゃんいらっしゃい。
凄く会いたかった」


前回と同じように、玄関の扉を一夜が開けてくれた。


「私も会いたかった」


昨日、会ったばかりだし、会えない時間もずっとLINEを交わしていたのに。


一夜に会いたくて、会いたくて仕方なかった。


お邪魔しますと、中に入ると。


玄関のすぐ近くに、スーツを着た若い男性が椅子に座っている。



「ほら?俺が勝手に抜け出さないか、こうやって見張り置かれちゃった」


私の視線に気付き、一夜がそう教えてくれる。


それと同時に、その見張り係の男性は立ち上がり、
私に会釈する。


これだけ広いマンションの部屋で、死角も多いけど。


玄関を見張られたら、一夜はもう勝手に抜け出せないだろう…。


そのまま、一夜の部屋に行く。