エレベーターを降りフロントを抜け、一夜とホテルの外に出ると、
黒い車が3台停まっている。
「うわ…。うちの車…」
一夜のその言葉が耳に届くと同時に、その3台の車からスーツ姿の男性達が数名、揃って出て来る。
「「加賀見会長、お疲れ様です!」」
まるで事前に練習したかのように、その挨拶は揃っている。
「ラブホテルから女の子と出て来た所に、お疲れ様です、とかデカイ声で言われるの恥ずかしいから、辞めて」
一夜の言葉に、私も同じ事を思う。
この人達に遅れたように、目の前の車の後部席から早瀬さんが降りて来た。
「加賀見会長、何かあっても知りませんよ?」
そういう言う早瀬さんの声は穏やかだけど、眼鏡の奥の目が怒っているのが分かる。
勝手に居なくなった一夜に対して、かなりご立腹。
「早瀬、なんで、此処だって分かったの?
スマホは部屋に置いて来たのに。
って、まあ、長時間部屋空けすぎたか」
「そういう事です。
少しくらいなら、誤魔化せたかもしれませんけど。
後、この場所が分かったのは、加賀見会長がいつもこのホテルを使うので、念の為、ホテルのフロントの防犯カメラを確認させて貰いました」
「そ。
バッチリ、俺と真湖ちゃんが映ってたのね。
それより、大好きな彼女の前で、俺がいつもこのホテル使っているとか言うの辞めて」
その言葉に、私はこの人の彼女になったのだと、改めて思う。
にしても、一夜はいつもこのホテルを使っているの?
いつも…。
他の女の子と…。
ムカつく。
黒い車が3台停まっている。
「うわ…。うちの車…」
一夜のその言葉が耳に届くと同時に、その3台の車からスーツ姿の男性達が数名、揃って出て来る。
「「加賀見会長、お疲れ様です!」」
まるで事前に練習したかのように、その挨拶は揃っている。
「ラブホテルから女の子と出て来た所に、お疲れ様です、とかデカイ声で言われるの恥ずかしいから、辞めて」
一夜の言葉に、私も同じ事を思う。
この人達に遅れたように、目の前の車の後部席から早瀬さんが降りて来た。
「加賀見会長、何かあっても知りませんよ?」
そういう言う早瀬さんの声は穏やかだけど、眼鏡の奥の目が怒っているのが分かる。
勝手に居なくなった一夜に対して、かなりご立腹。
「早瀬、なんで、此処だって分かったの?
スマホは部屋に置いて来たのに。
って、まあ、長時間部屋空けすぎたか」
「そういう事です。
少しくらいなら、誤魔化せたかもしれませんけど。
後、この場所が分かったのは、加賀見会長がいつもこのホテルを使うので、念の為、ホテルのフロントの防犯カメラを確認させて貰いました」
「そ。
バッチリ、俺と真湖ちゃんが映ってたのね。
それより、大好きな彼女の前で、俺がいつもこのホテル使っているとか言うの辞めて」
その言葉に、私はこの人の彼女になったのだと、改めて思う。
にしても、一夜はいつもこのホテルを使っているの?
いつも…。
他の女の子と…。
ムカつく。



