結局、私達がホテルを出るのは夕方近くなった。
やっと起きた一夜はすぐにベッドから出る事はなく、
また私を抱いた。
そんな事をしていると、時間が過ぎて。
「真湖ちゃん。ごめん…。
足りないから2万程貸して?」
部屋から出る際、精算機に表示された金額は、
延長料金が追加されて、凄い事に。
「いいけど…。
一夜なら、タダなんでしょ?払うでいいの?」
「いいよ。
こうやって真湖ちゃんにお金借りるのは恥ずかしいけど。
でも、金足りないからって、ここでやっぱりホテルの奴に言ってタダにして貰うとかの方が、カッコ悪すぎない?」
そうかもしれないけど。
10万円近い金額を、それで払ってしまうんだ。
一夜は私からお金を受け取ると、倍にして返すから、と言って、精算を済ませた。
それにしても、身も心も繋がり一夜とはとても距離が近くなったような気がする。
だから、私から遠慮なく一夜の手を握る。
エレベーターに乗っても、その手は離さず、
一夜が空いてる方の手で、ボタンを押してくれた。
「けど、真湖ちゃん体大丈夫?辛くない?
起きてからも入れたら、4回もしちゃったから」
「うん。大丈夫。
一回一回が、そんなに長いわけじゃないから」
「あ、そういう事を言うの辞めて。
俺、傷付くから」
一夜は困ったように苦笑していて、なんだか私の方が優位で楽しい。
「まさか、聖王会会長が、あんなにもお早いとは」
「え、真湖ちゃんって、実はけっこうドS?
夕べは、ちょっと調子悪かっただけで…。
いや?良すぎたのかな?
本当に、俺、いつもあんなに早くないんだけど」
そう笑っていて、私も同じように笑う。
「やっぱりすごい好きな女の子とするのは、違うんだろうね」
言い訳なのか本当なのか分からないけど、一夜のその言葉にトキメいてしまう。
「あ、そうだ。外歩くなら顔隠しとかないと」
一夜は思い出したように、ブルゾンのポケットから赤い伊達眼鏡を取り出し、掛ける。
夕べ、昌也に会い外しっぱなしだった。
いまいち意味のない変装だけど、この眼鏡が一夜によく似合ってて格好いいな、やっぱり。
やっと起きた一夜はすぐにベッドから出る事はなく、
また私を抱いた。
そんな事をしていると、時間が過ぎて。
「真湖ちゃん。ごめん…。
足りないから2万程貸して?」
部屋から出る際、精算機に表示された金額は、
延長料金が追加されて、凄い事に。
「いいけど…。
一夜なら、タダなんでしょ?払うでいいの?」
「いいよ。
こうやって真湖ちゃんにお金借りるのは恥ずかしいけど。
でも、金足りないからって、ここでやっぱりホテルの奴に言ってタダにして貰うとかの方が、カッコ悪すぎない?」
そうかもしれないけど。
10万円近い金額を、それで払ってしまうんだ。
一夜は私からお金を受け取ると、倍にして返すから、と言って、精算を済ませた。
それにしても、身も心も繋がり一夜とはとても距離が近くなったような気がする。
だから、私から遠慮なく一夜の手を握る。
エレベーターに乗っても、その手は離さず、
一夜が空いてる方の手で、ボタンを押してくれた。
「けど、真湖ちゃん体大丈夫?辛くない?
起きてからも入れたら、4回もしちゃったから」
「うん。大丈夫。
一回一回が、そんなに長いわけじゃないから」
「あ、そういう事を言うの辞めて。
俺、傷付くから」
一夜は困ったように苦笑していて、なんだか私の方が優位で楽しい。
「まさか、聖王会会長が、あんなにもお早いとは」
「え、真湖ちゃんって、実はけっこうドS?
夕べは、ちょっと調子悪かっただけで…。
いや?良すぎたのかな?
本当に、俺、いつもあんなに早くないんだけど」
そう笑っていて、私も同じように笑う。
「やっぱりすごい好きな女の子とするのは、違うんだろうね」
言い訳なのか本当なのか分からないけど、一夜のその言葉にトキメいてしまう。
「あ、そうだ。外歩くなら顔隠しとかないと」
一夜は思い出したように、ブルゾンのポケットから赤い伊達眼鏡を取り出し、掛ける。
夕べ、昌也に会い外しっぱなしだった。
いまいち意味のない変装だけど、この眼鏡が一夜によく似合ってて格好いいな、やっぱり。



