「ねぇ、なんで俺に言っちゃうの?
俺大人だから、真湖ちゃんがちょっと嘘付いてるなって思っても、
追及したりしなかったのに…」
「一夜が優しいから、騙せないと思った。
それに、…もしかしたら私、妊娠したかもしれないから」
後ろめたい気持ちを隠して一夜とこのまま関係を続ける事は、やはり私には、出来そうになかった。
そして、もし、何もなかったように一夜と付き合いながら昌也の子供を妊娠したら、
その時、さらに今よりも困る。
「中出しとか、陰険。
本堂は真湖ちゃんの事妊娠させて、取り戻してやろうって感じなんだ」
そうなんだ。
ただ、昌也は私を困らせたいだけだと思った。
「一夜、もし別れたいなら、いいよ」
その覚悟で、私は一夜に話した。
覚悟したはずなのに、怖くて手が震えるから、手を握り締めた。
「これで、真湖ちゃんと別れるとか言ったら、
俺、ちっさい男じゃない?
真湖ちゃんは本堂に俺との事で脅されて、そうやって中出しされて。
それを突き放すとか、ないよ」
「でも、私…」
理由はどうあれ、私は一夜を裏切った。
「俺、真湖ちゃんがすっごい大好きで、別れるとかないから」
そう言うけど、いつかは私と一夜は別れる事になるのに。
一夜も私と同じように、一秒でも長く一緒に居たいと思ってくれているのか。
「別れないけど、やっぱり凄い腹立つ。
本堂もそうだけど、真湖ちゃんに対しても」
細めて向けられた目に、怖くて怯むけど。
私はその一夜の怒りを、受け入れる。
「来て」
一夜は、私の腕を引っ張り、公園の外へと連れて行く。
その力は強くて、一夜が怒っているのだとひしひしと感じた。
一夜は私を、早瀬さんの車の方へと連れて行く。
早瀬さんはそれに気付き、車から降りて来た。
「早瀬、この車ちょっと貸して。
で、この車に誰も近付かないように、アイツらとそこら辺で立ってて」
一夜は護衛の人達の方に、目線を向けた。
早瀬さんは、なんとなく一夜が何をしたいのかは分かったのだろう。
私も、一夜が何をするつもりかは分かる。
俺大人だから、真湖ちゃんがちょっと嘘付いてるなって思っても、
追及したりしなかったのに…」
「一夜が優しいから、騙せないと思った。
それに、…もしかしたら私、妊娠したかもしれないから」
後ろめたい気持ちを隠して一夜とこのまま関係を続ける事は、やはり私には、出来そうになかった。
そして、もし、何もなかったように一夜と付き合いながら昌也の子供を妊娠したら、
その時、さらに今よりも困る。
「中出しとか、陰険。
本堂は真湖ちゃんの事妊娠させて、取り戻してやろうって感じなんだ」
そうなんだ。
ただ、昌也は私を困らせたいだけだと思った。
「一夜、もし別れたいなら、いいよ」
その覚悟で、私は一夜に話した。
覚悟したはずなのに、怖くて手が震えるから、手を握り締めた。
「これで、真湖ちゃんと別れるとか言ったら、
俺、ちっさい男じゃない?
真湖ちゃんは本堂に俺との事で脅されて、そうやって中出しされて。
それを突き放すとか、ないよ」
「でも、私…」
理由はどうあれ、私は一夜を裏切った。
「俺、真湖ちゃんがすっごい大好きで、別れるとかないから」
そう言うけど、いつかは私と一夜は別れる事になるのに。
一夜も私と同じように、一秒でも長く一緒に居たいと思ってくれているのか。
「別れないけど、やっぱり凄い腹立つ。
本堂もそうだけど、真湖ちゃんに対しても」
細めて向けられた目に、怖くて怯むけど。
私はその一夜の怒りを、受け入れる。
「来て」
一夜は、私の腕を引っ張り、公園の外へと連れて行く。
その力は強くて、一夜が怒っているのだとひしひしと感じた。
一夜は私を、早瀬さんの車の方へと連れて行く。
早瀬さんはそれに気付き、車から降りて来た。
「早瀬、この車ちょっと貸して。
で、この車に誰も近付かないように、アイツらとそこら辺で立ってて」
一夜は護衛の人達の方に、目線を向けた。
早瀬さんは、なんとなく一夜が何をしたいのかは分かったのだろう。
私も、一夜が何をするつもりかは分かる。



