☆☆☆
その車を発見したのは学校裏の林を抜けた先にある空き地だった。
林を隔てて学校側と逆側では随分と開拓に差が出ていて、この周辺は空き地や空き家が多く点在している。
普段はあまり人が来ない場所だが、あまりよくない連中タムロしていると噂のある地域だった。
私もこの地区へ足を踏み入れることはほとんどないかったが、探す範囲をひろげたところすぐに見つけることができたのだ。
車を見つけた瞬間大きく息を飲み、空き地の外にある電信柱の影に身を隠した。
ここは人通りもすくなければ車の行き来も滅多にない。
人に見られたくないものを隠すには最適な場所だった。
電信柱の影からそっと様子を伺っていると、車の中から黒い服を着た男が出てきた。キャップやマスクをつけているわけじゃなかったのでその顔をハッキリ確認することができたけれど、知らない男の顔だった。
浅黒い肌に低い鼻、目はゴマ粒のように小さい。
あの男と誠はどんな関係なんだろう。
そう考えていたとき、もう一人の男が後部 座席から出てきて思わず息を止めて確認した。
後部座席から出てきた男には見覚えがあって声を張り上げてしまいそうになり、慌てて手で口を塞いだ。
なんで、どうして良治がここに……?
その車を発見したのは学校裏の林を抜けた先にある空き地だった。
林を隔てて学校側と逆側では随分と開拓に差が出ていて、この周辺は空き地や空き家が多く点在している。
普段はあまり人が来ない場所だが、あまりよくない連中タムロしていると噂のある地域だった。
私もこの地区へ足を踏み入れることはほとんどないかったが、探す範囲をひろげたところすぐに見つけることができたのだ。
車を見つけた瞬間大きく息を飲み、空き地の外にある電信柱の影に身を隠した。
ここは人通りもすくなければ車の行き来も滅多にない。
人に見られたくないものを隠すには最適な場所だった。
電信柱の影からそっと様子を伺っていると、車の中から黒い服を着た男が出てきた。キャップやマスクをつけているわけじゃなかったのでその顔をハッキリ確認することができたけれど、知らない男の顔だった。
浅黒い肌に低い鼻、目はゴマ粒のように小さい。
あの男と誠はどんな関係なんだろう。
そう考えていたとき、もう一人の男が後部 座席から出てきて思わず息を止めて確認した。
後部座席から出てきた男には見覚えがあって声を張り上げてしまいそうになり、慌てて手で口を塞いだ。
なんで、どうして良治がここに……?



