「レオ様……あの、私……」
「プロポーズのやり直し終わり! 早く返事くれ。俺もすごい恥ずかしいから」


 レオ様の顔も真っ赤。手しか触れていないのに、レオ様の体中の体温が上がっていくのが分かるわ。私がプロポーズにケチを付けたばかりに……こんな恥ずかしくて甘いことを言わせてごめんなさい。本当にありがとう。


「……私も、レオ様のことを愛してます。レオ様がいない人生なんて、多分もう考えられないです。悪役令嬢はもうやめて、ヒロインとしてレオ様のこと死ぬまで大切にしますね」


 泣きそうな顔だったレオ様は目を閉じ、天を仰ぎます。しばらくして意を決したように頷くと、私を抱きしめて深く息を吐きました。


「俺の愛はすごい重いし、しつこいけど、覚悟してくれてるよな?」
「……ふふっ、愛が重くても、何度転生しても。私は絶対に、王太子ルートを選びます!」