「コレット、このネックピローもだけでも相当嬉しいけど、まだ何かくれるのか?」

 レオ様、相当モフモフが気に入ったんですね。ずっと両手でモフモフしているじゃないですか。次のプレゼントは、メイの発案ですから……。失敗するような気がします。
 私は準備していた太めのリボンを取り出し、首にかけました。レオ様の期待に満ちた視線に耐えながら、メイに言われた通りに結んでいきます。

「レオ様……」
「ん?」
「二つ目のプレゼントは……私です! もらってください!」

 ……。

 ……ほら!

 レオ様が目を点にして固まってしまったじゃないの! きっとドン引きだわ!
 リボンを自分の首に結んで『もらってください!』だなんて、もしかしてメイって昭和から来たの?

 その場にしゃがみ込み、片手で顔を隠したままうつむくレオ様。頭痛……しますよね。私もコルセットが窮屈すぎて、目まいがしますから、気持ち分かります。思わず私も、レオ様の隣にしゃがみ込みました。


「……コレット。それって、そういう意味?」


 レオ様は、顔を真っ赤にしたまま私を見ます。ごめんなさい、ドン引きですよね。息してます?


「そういう意味とは?」
「だから……そういう意味かってことだよ!」
「……?」