「……分かった」
目を伏せて、黒羽くんはそう答えた。
それにホッとして、わたしは思わず笑みを浮かべる。
「よかった」
黒羽くんはチラッとわたしを見ると、なんだか眩しいものを見るように目を細めた。
なんだろう……?
キーンコーンカーンコーン
「あっ」
「ん? そこの2人、ホームルームの時間だぞ。教室に入りなさい」
「ごめんなさい! 今戻ります!」
階段の方から歩いて来た先生に見つかって、慌てて黒羽くんの腕を引っ張る。
早く教室に戻らないと。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…