さて、ここからは若干メタ的なお話になりますが、
この物語は「読んでいて癒される優しいお話を書きたいな」と思って考えたものです。


結果的に、「どこが癒し……?」という始まり方をしましたが、どうでしょう。

経過は“優しいお話”になっているといいなぁ……と、今は願望を抱いています。



自分でも書ききれなかったと反省していますが、傷猫(傷だらけの黒猫総長)のテーマは『ありのままの心を大切に』でした。


今回テーマを背負って右往左往してくれたのは皇輝です。

苑香は最初から出来上がっていましたね。



皇輝が治雄(黒羽父)から学業の英才教育を受けていたとしたら、苑香は佑香(苑香母)から心の英才教育を受けていたと言えるでしょう。

物語中ではなかなか出せませんでしたが、治雄は文武両道主義なので、実は勉強だけでなく、運動も教育に組み込んでいます……。