思わず肩に手を置きつつ、わたしは目を丸くして詠二お兄ちゃんを見下ろす。
「時間もちょうどだし、休憩がてら飯にすっか」
「さんせー! “なー”、ちょうどお腹空いてきたんだ〜」
「ならばレストランに行こう、今すぐに」
「……あぁ」
「え、え? このまま行くんですか?」
重くないのかなとか、これはこれで目立つようなとか、色々と思うところがあるけど、黒羽くん以外の3人は声を揃えて言った。
「「「当然」」」
「……大丈夫だ、兄さんは鍛えてるから」
「そ……」
そんな……黒羽くんまで。
やっぱり色々と言いたいことはあったけど、言葉に詰まって、わたしは結局「よろしくお願いします」とだけ言った。