「それじゃあ、わたしはお母さんの服を整理するね」


「えぇ、お願いね、そのちゃん」




忌明けから2日、休日で予定が空いている今日は、お母さんの遺品整理に1日を費やす予定だ。

片付けるのはおばあちゃんとわたしの2人なので、2、3週間はかかる見積もりで、ゆっくり手をつけていく。


おばあちゃんと分かれて、お母さんのお部屋に来たわたしは、早速クローゼットを開けて服を仕分け始めた。




「お下がりにできるから、わたしの趣味で選別していいって言われたけど……わたしとお母さん、服の好みが似てるのかな?」




残す服について、おばあちゃんに言われたことを念頭に置いて手を動かすと、残したい服の山があっという間に大きくなってしまった。


流石にこの量は……後で厳選する必要があるかな。




「えーっと、これはこっち…………うん?」