魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

今日の範囲を完璧に美虎ちゃんに教えられるように、授業もいつも以上に真剣に受けないと……!


「邪魔者がいなくてせいせいする」


気合いを入れている私の隣で、雪兎さんは不敵な笑みを浮かべていた。


「雪兎さんも心配ですよね」


「全く」


あはは……き、きっと強がりだよね。


真顔で答えているけど、なんだかんだ心配に違いない。


「つーか……今日は俺ひとりだから、俺から離れるなよ」


「え?」


「いつもは百虎妹もいるけど、あいつがいないならお前のことは俺が守るしかないからな」


雪兎さんは、そう言って私から顔を背けた。


ほんのりと耳が赤くなっていて、雪兎さんの不器用な優しさを感じる。