あの日雇いバイトの日。
1日が終わるころ、私は坂本さんに控え室に呼ばれた。
私も坂本さんに『ここで働きたい』と意思を伝えたかったからちょうど良い。
そう思った。
だけど、坂本さんに何を言われるか全く予想がつかなかった私は、心臓がバクバクしていた。
控え室にはすでに坂本さんが待っているとのこと。
私は控え室のドアをノックする。
『失礼します』
ドアを開けると、坂本さんがにっこりとした柔らかい微笑みで出迎えてくれた。
『今日はお疲れ様』
『お疲れ様です。今日はとても楽しかったです』
『それなら良かった。そこで、深山さんに提案があるんだけど……』
提案?
なんだろう?
私は首を傾げた。
坂本さんと私だけしかいない控え室には時計の音がカチコチと響く。
『深山さん求職中だったわよね?』
『はい』
『もしよかったら、私の会社で働かない?』
『このライブハウスで、ってことですか⁉』
それが本当なら、すごく嬉しい話だ。
坂本さんから持ち掛けてくれるなんて、幸せでしかない。
仕事が決まる。
そう一人で喜びかけたとき、坂本さんは首を横に振った。
1日が終わるころ、私は坂本さんに控え室に呼ばれた。
私も坂本さんに『ここで働きたい』と意思を伝えたかったからちょうど良い。
そう思った。
だけど、坂本さんに何を言われるか全く予想がつかなかった私は、心臓がバクバクしていた。
控え室にはすでに坂本さんが待っているとのこと。
私は控え室のドアをノックする。
『失礼します』
ドアを開けると、坂本さんがにっこりとした柔らかい微笑みで出迎えてくれた。
『今日はお疲れ様』
『お疲れ様です。今日はとても楽しかったです』
『それなら良かった。そこで、深山さんに提案があるんだけど……』
提案?
なんだろう?
私は首を傾げた。
坂本さんと私だけしかいない控え室には時計の音がカチコチと響く。
『深山さん求職中だったわよね?』
『はい』
『もしよかったら、私の会社で働かない?』
『このライブハウスで、ってことですか⁉』
それが本当なら、すごく嬉しい話だ。
坂本さんから持ち掛けてくれるなんて、幸せでしかない。
仕事が決まる。
そう一人で喜びかけたとき、坂本さんは首を横に振った。