泡沫の夢の中で、一寸先の幸せを。【完】


「⋯⋯どういう意味?」

「そのままの意味。もしも、君が私を諦めないでくれるならまたここに来て」

「そしたら友達になってくれるの?」

「それは君次第だよ」


海を見ながらそう呟いた私を彼は不思議そうに見ていた。

全て忘れてしまう私は人と関わるべきではない。そんな事、わかっていたはずなのに。

どうしても寂しかったんだ。

誰とも深く繋がれない事が、心を通わせ合えない事が、とても悲しかった。


この人のことは忘れないかもしれないって奇跡を信じてみたかった。