きみがすき

フッと鼻で笑った薫は私を抱き上げた。


「これからはずっと一緒だから」


「…うん」


「次、どっか行くときは
ひかりも連れていくから。ちゃんとついてきてよ」


「なんか…プロポーズみたい…」


『ついてきてよ』ってところが。

私だけかな。
そう感じるのは。


「あ…別にそうゆう意味でいったんじゃないんだけど…」


なんだ…がっかり…。


「するときは、ちゃんとした場所でちゃんと言うから。もうちょっと待ってて」


赤くなりながら言った薫。

私もつい赤くなってしまった。