そこまで考えてまた恥ずかしくなってくる。

「……き、きっと熱のせいだよねっ!」

 うん、熱が出ちゃったからあれは無意識で、だからさっきのは熱のせいで……。

 ……納得させようとしたけど、やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしい……っ。

 私はさっきの出来事を頭の中から払拭しようと考えて、慌てて首を横に振った。

 そのタイミングでキーンコーンカーンコーンとチャイムが辺りに鳴り響く。

 あっ、水樹君のこと先生に伝えなきゃ……!

 私はそう思って駆け足で職員室へと向かった。