草食男子は本性を隠していました。

 そんな自分を情けないと思いながら、いたたまれなくなって俯くと急に体が宙に浮いた。

「へっ……!?」

「咲間さん、我慢してくださいね。」

 驚いている私に聞こえてきたのは、心配そうな声色の水樹君の声。

 水樹君は私をいわゆるお姫様抱っこという形で持ち上げていて、そのまま保健室に連れていかれる。

 足で扉を開け、私を一番奥のベッドに下ろした。

 下ろした後慌ただしく戸棚を開けて、いろいろなものを持ってまた戻ってきた水樹君。

 その手にはガーゼや絆創膏、消毒液などが収まっていた。

「じっとしててくださいね。」

 そう言いながら擦りむいた足のところを丁寧に処置してくれる。

 きっと先生がいないんだろう、と考え私はされるがままになっていた。

 まさかこんなヘマをしてしまうとは……。

 申し訳なくなり、視線を下に下げて処置が終わるのを静かに待つ。

 水樹君は捻挫したところにも処置をしてくれて、ひんやりとしたものが包帯と一緒につけられている。

「よし、これで良いですね。」