草食男子は本性を隠していました。

 ズキッとした痛みだから一瞬で引いたけど……熱中症になりかけてるのかな。

 頭の中もぼんやりしだしてしまったし、視界も……。

 そう考えた時、私を追い抜かしてきた女の子とぶつかってしまった。

 その拍子に足が絡まって、抵抗できずにこけてしまう。

「ひ、姫奈ちゃんごめんねっ!?大丈夫っ!?」

 その女の子は走る足を止め、私を心配そうに見つめていた。

「だ、大丈夫だよ?……っ!」

 立とうと足を動かしたとき、強烈な痛みに襲われる。

 どうやらこけたときに足を捻ってしまったみたいだ。

「姫奈!大丈夫なの!?」

 日葵も追い付いてきて、その場にかがんで私の足を見ている。

「あちゃ、これ完全に捻ってる。……足、動かない?」

「う、うん……。情けないことに……。」

 面目ない、と反省しながらどうしようかと考える。

 でも立たなきゃ迷惑になるし、我慢しなきゃっ……。

 そう思った時、遠くから沢本君の声が聞こえてきた。

「咲間さん、大丈夫!?」

 わ、私いろんな人に迷惑かけちゃってる……っ。