僕達は、厨房にいるはずの鈴木君を呼びました。


「はいっ、何でしょう?」



鈴木君は、注文書きのメモを持って相変わらずの爽やかな笑顔を携えて僕達の前に現れました。


「あのさ、10時に『代行』呼んで欲しいんだけど♪」






「はいっ!『10時に大根』ですね!かしこまりました〜♪」



「『大根』じゃね〜〜〜よっ!」


「えっ?」



「『大根』じゃ無くて『代行』だよっ!なんでわざわざ午後10時に大根頼むんだよっ!お前のところは大根の名物料理でもやってるのかっ!」


別に怒って言っている訳じゃありません。ただ、あまりにも突っ込みどころが満載で、お笑いが好きな僕はここで突っ込まずにはいられませんでした。


この騒ぎを聞きつけて、店長が猛烈な勢いで駆けつけて来ました。


「鈴木君!ちょっとこっち来て!」



あの鈴木君………今でも辞めずに働いているだろうか?………


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