Rain shadow─偽りのレヴェル─





これは話し合いと心で解決したってことなのかな…。

わたしが望んだものを実行できたってことにしてもいいのかな。



「俺、参謀にとんでもないことしちゃった」


「え…?」


「ごめん。まえ首絞めちゃって。もうしない、だからそんな震えないでって」



その男の素顔に近いだろうものが一瞬でも見えたような気がした。


別にいいよ。
僕だってそこまで弱くない───。

水本 爽雨だったら言っていただろうセリフを返す。



「だけど、薄っぺらい仲間意識とやらで俺たちのことを信用しないほうがいい。…それだけは伝えとく」



ずっと笑っていた狐の目が、ここにきて初めて開いた。

それは赤矢も似たような意味深発言をしていて。


みんな本当は常にお互いの命をいつ奪えるか企んでる物騒な連中でしかない───って。


でも気になったのは、俺“たち”という部分。

そこに入っているのは誰なんだろう。



「本当のレヴェルは俺じゃない。俺なんかただの引きつけ役、カムフラージュみたいなものだよ」



レヴェル───。

つまりそれは、反逆者。