Rain shadow─偽りのレヴェル─





「一緒にお菓子たべよーよ爽雨くん」


「……」


「たぶんもうすぐ綾都くんも来るだろうから。ゲームでもいいよ?
見た目によらず格ゲー好きだったでしょ君」



本当にくつろいでる…。

きのう久遠くんが買っていたジュースを冷蔵庫から勝手に出して飲んでるし、そのゲームは赤矢のものだと聞いた。


あたかも自分の物のように出して始めてる様は、先輩どうこうの問題じゃない。

たぶんだけど…図々しいってこういうこと。



「俺、やっぱここでいーや」



慣れないゲームを一緒にする羽目になって、わたしが負けたところでそれはポツリとつぶやかれた。



「…どういう意味、」


「Rain shadowを潰すのはもう少しあとにするってこと。びっくりするくらい座り心地いいもん、このソファー」



どんな風の吹き回しだろう。

あんなに反乱を起こしておいて意味がわからない。

また何か違うことを企ててたりするんじゃないの……?



「それに、刺さっちゃったんだよ。爽雨くんの言葉が心にグサッて」


「…僕、なにか言ったっけ、」


「助けてくれてありがとうね?」