Rain shadow─偽りのレヴェル─





「“すごいよ瀧。あんなに泣き虫だったのに…、こんなに強くなった”」


「っ…、おねえちゃん…っ、ごめんお姉ちゃん……っ、」


「“お姉ちゃんとの約束を守ってくれて…ありがとう”」



実力だけで、ここに立った。

強くなるために、大切なひとを守れる強さを身につけるために、総長になってRain shadowの最年少幹部にまでなった。


それのどこをどう見れば、約束を守れなかったなんて言えるの。



「爽雨さん、すみません…っ、おれはいつも言葉だけにしかならなくて、でも嘘じゃない、ぜんぶ嘘じゃなかった……っ、」


「…瀧、」


「おれはあなたを誰よりも尊敬して、味方だった…っ、
それなのに最後に約束を破って…ごめんなさい、爽雨さんごめんなさい……っ、」



今度はぽんぽんと、叩くように撫でる。


お兄ちゃん教えて。

いつも自分を慕ってくれた後輩に伝えたいこと、きっとたくさんあるでしょ…?



「“…瀧、ありがとな。いつも俺の味方でいてくれて、”」


「っ、ごめんなさい、ごめんなさい爽雨さん…っ、」


「“なんで謝ってんだよ。お前は約束を守ってくれた、……俺の妹を守ってくれただろ”」