「それどころかわたしは瀧を傷つけることばかり言って、最低なことを連発して、
それでも瀧は…許してくれた、怒らないでくれた」
「……、」
「それなのにどうしてあなただけは許されないの…、同じだよ、同じなのに…、
瀧だけ許されないなんて…そんなのおかしいよ、」
ぐしゃっと歪んで、けれど許せない部分がまだ残っている瀧の瞳は戸惑いを含んでいた。
「守ってくれたよ、お兄ちゃんとの約束、」
「っ、守れてない……っ!!」
「守ってくれた……っ!!!」
「っ、」
瀧以上の気持ちを届けたかった。
気休めなんかじゃない、本当にあなたは守ってくれたの。
「……あんな不良高校で、普通なら女のわたしが生きれるわけないよ、」
ここにわたしがいることが、立っていることが、すべての証拠。
「でも生きれてる、…それはあなたが守ってくれたから」
「っ…、」
少しでも弱音を吐くと、自分のことのように心配してくれる。
思い詰めた顔をすると、肩をコツンとくっつけて安心させようとしてくれる。
口下手で言葉っ足らずなところがあるくせに、一生懸命つたえようとしてくれる。



