自分で自分を許してあげて。
あなたは約束を守れない子なんかじゃない。
不器用で、一途に、守ろうと必死に生きていた子だ。
「約束、守ってくれたよ、」
「…まもれてない、」
「守れないっていうのは、約束した日程より前にずる賢いことをして小細工するような奴のことを言うの」
そこに白目むいて横たわっている男のことを言うんだよ。
守ろうとすらしてないでしょ…?
そういう奴のことを、世論では“約束を守れない人間”って言うんだよ。
「だから守ろうとしてくれてる時点で…もう約束を守ってるってことなんだよ」
「っ、ちがう、」
「ちがくない。だって、そんなこと言ったら…わたしだって瀧との約束を破ってるよ」
「え…?」と、か細く返ってきた返事。
「放課後、話したいことがあるって瀧との約束……守れなかったよわたし、」
人ってそんなに完璧じゃないんだよ、瀧。
どうしたって完璧なんかにはなれないの。
だから学んで、それでもひとりじゃ抱えきれない部分は誰かと一緒に補っていくんでしょう。



