それがまた、彼の覚悟を決めさせてしまったみたいで。
動揺しているのはわたしだけじゃない。
止めなくちゃいけないのに身体が動かないのはわたしだけじゃない。
Rain shadow内で起こっていた反乱は、RavenとFoxではなく、実はFoxとViperだったのだと。
本物のレヴェルはわたしのいちばん近くにいた。
考えもしないところに、いた。
「…本気で殺る気なのかよ瀧、」
「はい」
「だったら俺も手加減しねぇからな」
「そんなものいらない。おれはあんたを殺せさえできれば、それでいい」
ふたりの目付きが変わった。
それだけでわたしたちに「邪魔をするな」と、圧迫感と緊張が伝えてくる。
「…やってられへんわ、こんなの」
そんな姿を見て、ははっと笑ったのは赤矢だった。
切なそうな顔をして眉を寄せて、どこか悔しそうにもして。
「…だから言ったんや、想像もできんような人間が実は大元やったりするんやって…。
瀧は何か仕出かすやろうなってオレにはずっと見えとったけど…、まじでやるとは思わんやん……、」



