Rain shadow─偽りのレヴェル─





わたしを囲んでいた男たちの動きは止まって、油断していたときには痛々しい音が所々から聞こえてくる。

倉庫の外から届くエンジン音や男たちの声は、守られている安心も一緒に連れてきた。



「鬼木さん外はもう全滅です……っ!!援護部隊にすら連絡つきません…!!助けてください…ッ、」


「うわああああ…ッ!!なんだよこいつら……!!」



外を固めていたはずの鬼神の連中は、みんな逃げるように倉庫内へ寄せ集まってくる。

けれど倉庫内は倉庫内で、逃げ場のない行き止まり。



「どこ行くんや、敵はここやろーが」


「いやこれ俺っ!!俺!!俺だってば赤矢!!」


「んなときに詐欺に引っかかるわけねぇやろドアホ」


「俺だよ遼成!!仲間!!てかお前の先輩でしょ!!」



佐狐 遼成の頭をガシッと片手で掴んで追い詰めるは烏間 赤矢。


ほんとうに仲間に手をかけてる…。
あれが覚醒…。

おでこにはピキピキと血管が浮き出ていて、いつも以上にツンツンヘアが際立っている気がする。



「はっ!?てめぇいつの間に…!うぐ…!!」


「…悪いな」


「おい!さっき向こうにいたはずだろ……!!ぐは…ッ!!」


「悪い」