Rain shadow─偽りのレヴェル─





ちがう、勝手なことばかり言わないで。

瀧のせいなんかじゃない。
彼はいつもいつも、守ろうとしていた。



「おいおい、やっと気づいたのかよ?いつもてめェのそんな被害者面が俺は大嫌いだったんだ」



ストンっと、座りこんでしまった。

瀧は言葉を失ったように膝を落とした。



「たき……?」


「…そうだ、おれは……なにも守れない、」



そんなことない、守ってくれてるよ。

たくさん守ってくれてる。
守ろうとしてくれてる。


それだけでいいのに、十分だというのに。




「はははははっ!!情けねェ男ばっかだなRain shadowはよォ!!!
あの負け犬もてめェも、結局はぜんぶ弱ぇ自分のせいなんだよッ!!」




「───そうだお前のせいだ鬼木。だからもう終わらせるんだろうが」


「な…っ!!」



ドガ─────ッッッ!!!



「ぐは……ァ…ッ!!」



いつの間に来ていたんだろう。

ぜんぜん気配すら感じなかった……。


倉庫いっぱいに鈍い音が響いて、そしてまた鬼木は吹っ飛んだ。



「くそ…っ!!もう来たのか綾都…ッ!!」


「てめぇは相っ変わらずダセェ真似ばっかしやがって。…いい加減くたばれ」