「そろそろ痺れてきたろ?部分的な麻痺剤を塗っておいて正解だったぜ」
「…麻痺剤…、」
「俺の下にいたなら、それくらい覚えとけよ」
じゃあ切られたところから腕に広がって、麻痺して動かせないってこと…?
だから瀧は右腕を庇ってたんだ。
「っ、やめろ…!!その人に近づくな…!!」
瀧は駆けてくるけれど、その前に阻んだ男たちに阻止される。
そしてまたわたしを囲ってくる鬼神の悪魔たち。
鬼木 蛇雄は退屈そうに高見の見物をしていた。
「なァ瀧、お前も“また”守れなくて可哀想だな」
「っ…、だまれ…、」
「たしかViperに入ったときも、お姉ちゃんを守れるくらい強くなりたいっつって俺にあたま下げてきたっけか?」
可哀想になァ、そんな約束すら守れなくて───。
「だまれっつってんだろ……っ!!!」
やっぱりその声は、泣いている。
彼はいつもいつも、ずっと、泣いている。
そして彼はいつも、誰かに謝っているのだ。
謝りつづけているんだ。
「そもそもお前が俺たちと関係を持ちさえしなけりゃ、翠加は死ななかったぜ?」
「……、」
「わかるか?ぜんぶお前のせいなんだよ瀧」



