唇の端を上げた鬼木はパチンと指を鳴らして仲間たちを呼んだ。
すると倉庫内にぞろぞろと入ってくる、同じ匂いを感じる男たち。
「おいやべェよ!!Rain shadow最大の弱点だ…!!まじか!!」
「どうしたんすか鬼木さん!」
まるでオモチャを見つけた子供だ。
欲しかったものをやっと見つけた子供。
「こいつ女だ!!水本 爽雨じゃねェ、その妹なんだよ!!ギャハハハハッ!!」
「まじすか!?なら殺す前に犯しましょうよ!!試したかったクスリ使っていいすか!?」
ガッ!と、椅子が蹴られて倒される。
固く冷たいコンクリートに身体は打ちつけられて、ゲラゲラ笑いながら囲ってくる男たち。
「…まじだ、こいつ本当に男装してますよ!!」
「おいおい、なかなか面白そうじゃねェ?」
「ははっ、鬼木さんって性癖かなり歪んでますもんね!」
脱がされてゆく制服。
この冷たいコンクリートには、かつて翠加さんも同じ目に遭って。
そしてお兄ちゃんも、ここで鬼木にボロボロにされたんだろう。
「っ……、やめ、て、」



