もしかして、ずっと心配してくれていたからわたしの傍にいてくれたの…?
必ずわたしが居るところの隣は瀧が陣取るように座っていて。
果たし状が送られたときなんかも助けてくれて。
「…それでも…、目的があったから、」
今日、ようやくそれが果たされる。
やっとここまで来たの。
後戻りなんかできない。
「おれは深雨さんの気持ちは誰よりも分かります。だから…わかるんですよ、」
「……っ、」
勘づかれている……?
わたしが今日、このあと、待ち合わせた19時に行おうとしていることが。
「…こんなに震えてるじゃないですか、」
隠しているつもりだった。
昼間だって誰にも気づかれないように。
それなのにこんなにまっすぐ見つめられてはバレてしまうに決まってる。
「瀧、たき、」
あんなにひどい姿をたくさん見せてしまったから、わたしもどこか遠慮をしなくなってしまった。
「瀧はどんなわたしを見ても…味方でいてくれる……?」
一瞬、彼の表情がくしゃっと歪んだ気がした。
けれどそれしか分からなかったのは、再びぎゅうっと抱きしめられたから。
「おれはあなたを…、────…誰よりも心から愛しています。…深雨さん」
この子はずっと、何に怯えているんだろう。



